どこにでも当たり前に転がっていることやもののことを「ざらにある」ということがあります。この「ざら」という言葉はいったいどこからきたものなのでしょうか。
「誹風柳多留」に「夜盗ども見ろと両手でざらを寄せ」という川柳があります。これは博打で大儲けをした男が両手でざらを集めながら夜盗たちに見栄を切っているところを読んだ句です。
この「ざら」とはばら銭、銭の穴にひもを通してまとめないでばらばらになっている状態の小銭のことです。江戸時代にはこの小銭のことを「ざら」と言っていました。
ざらにある、という言葉はつまり、どこにでもある小銭のことを差しており、これがやがてたいして珍しくもない普通のものやことを表すようになったのです。
